2021.8.5

スイゲンゼニタナゴ 人工授精に成功

 
芦田川水系のスイゲンゼニタナゴ(Rhodeus atremius suigensis) の継代飼育に2019年から取り組み、今年初めて人工授精に成功しまし、孵化、浮上稚魚を得て、稚魚飼育をしています。タナゴ類は大変ユニークな生活史で、雌は産卵管を使って二枚貝に産卵します。仔魚期を二枚貝の中で過ごし、稚魚になって二枚貝から出て、成長します。スイゲンゼニタナゴ は国内希少野生動植物種に指定されており、広島県では絶滅の危機に瀕しています。アクアリウム学科は芦田川水系スイゲンゼニタナゴ 保全地域協議会に2016年から参加し、個体群の系統保存(保護増殖)を担当しています。現在、盈進中学高等学校、宮島水族館、福山大学と本校が系統保存に取り組んでいます。
  
アクアリウム学科では卒業研究のテーマとして親魚養成、人工授精、卵管理、浮上仔魚の飼育を行っています。今年度は人工授精に成功し、現在、稚魚を飼育中です。なお、親魚は環境省の許可を得て、盈進中学高等学校からお借りしました。
今年の産卵期は終了しましたが、来春に向けて親魚養成、今年人工授精で生まれた稚魚の飼育を継続する予定です。
 
 

 
盈進中学高等学校の古本研究室での人工授精研修
   スイゲンチーム(左)と古本先生(左) 
 
親魚水槽と稚魚の飼育水槽(アクアリウム学科)
 
  
スイゲンゼニタナゴ の受精卵
 
孵化後 2日目の仔魚
2021年 85日 孵化後 2ヶ月目の稚魚
 
 

芦田川水系スイゲンゼニタナゴ 保全地域協議会
 

https://www.facebook.com/ashidagawa.suigen/
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/kankyohozen/136698.html
 
 
 
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